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2017.02.19

コラムVol.43『季節感と 柔らかさと 温もりと』

  • Category FASHION

 

デニムに代わる新定番

 

 古着の秋冬ボトムスについて振り返ると、一昨季のレディースでは古着特有のタータンチェック等のスカート着用者が多かった。逆に昨季から今季まではスカート率が著しく減少し、レディースのパンツスタイルが格段に増加。そんな中でベロアパンツと並び、トレンドに浮上したのが「コーデュロイパンツ」だ。永遠のベーシックであるデニムに代わる秋冬の定番として男女共に注目を集めた。

 

                 

 

新鮮な気分を

 

 インパクトの強いベロアパンツは今季から流行った印象だが、実は原宿に限って言うと、着用者は昨季の方が多い。独自のスタイルを生み出していく原宿では、一足先にベロアパンツが浸透していたということ。そして街にベロアパンツが溢れると、個性を追求する古着ファッションユーザーは次なるアイテムを求めた。それが、コーデュロイパンツ。取り入れるだけでコーディネートに新鮮さが生まれ、季節感とこなれ感も出せる秀逸なアイテムだ。

 

                 

 

カーキと相性抜群

 

 コーデュロイパンツの中でも特に人気のカラーが、「ベージュ」や「ブラウン」。やや太めのストレートシルエットのものをゆったりと足首のあたりをたるませて履くスタイルが多い。ブラウンのコーデュロイパンツはトレンドカラーのカーキと相性抜群で、全身をアースカラーでまとめるスタイルも際立っていた。古着ファッションの中でも特にミリタリー系やスケーター、ワークファッションと相性が良い。

 

                                 

 

 今回のベロアパンツからコーデュロイパンツへの流れを見ると、ファッションシーン全体に対する古着ファッションのパワーが強まっているように感じる。かつては個性的でごく一部でしかなかったジャンルだが、渋原系という言葉も誕生し、古着ファッションからトレンドが生まれることもあるのだ。現代の服やデザインが溢れた社会では、新たにトレンドを生み出すのは過去の服、つまり古着ファッションだろう。

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